「俺、鉄の道に進みたい」
サラリーマンだった夫がいきなりの告白。
しかも出張先から電話で。
え? なに言ってんの?
鍛鉄? なにそれ?
詳しくは帰ってきてから聞くよ。
ということで 帰宅した夫と話し合い。
今の仕事を辞めて 数年間 鍛鉄の修業をしたい。
つまりは 今の安定した生活を捨てるということ。
ともだちがいるこの地を離れて
見知らぬ土地へ移住するということ。
未来には何の保証もない。
どうなるのかすら分からない。
初めはマイナス要素ばかり考えてた。
『絶対ヤダ』って思ってた。
それでも そのよく分からない(聞いたこともない)鍛鉄への道に
進もうと踏み切れたのは…
“夫への信頼” なのかなぁ と今は思う。
修業期間が濃過ぎて その頃の記憶が薄れてる。
人生楽しもう!
そう切り替えて 暮らしていくことに決めたのです。