鍛鉄とは

 

 

 

ー全てを手作業でー

 

鍛鉄(たんてつ)とは、
主にヨーロッパで発展してきた
鉄の金工技術の一つで、
火造り鍛造(ひづくりたんぞう)と言われたりします。

 

英語では鍛鉄を
ロートアイアン(Wrought iron)と言い、
日本では歴史が浅く
一般的にはあまり馴染みのない技術で
言葉も聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。

 

英語でロートアイアンの職人さんを
ブラックスミス(Black Smith)と言います。

 

そのままでは無表情な鉄を
火で赤くなるまで熱して柔らかくし
ハンマーやタガネを使い
アンビルと言われる金床の上で
芸術性を取り入れ造形する技術です。

 

よく間違われ、似たようなものに
型に溶けた鉄を流し込む
鋳造(ちゅうぞう)で作られた鋳物(いもの)があります。
鉄を叩いて造形する鍛鉄の鍛造(たんぞう)は鋳物のように
同じ物を作る事には向いていませんが
無垢材から叩き作られる強固さと造形の自由さで
暮らしの中で活用範囲の幅が広く
オリジナルのデザインに有効な技術です。

 

ドイツではマイスター制度があり
高度な技術と芸術性を持つ鍛治師は
クンストシュミット(Kunst Schmidt)と呼ばれ
尊敬されています。

 

クンストは【芸術】
シュミットは【鍛冶屋】

 

歴史ある建造物の修復や建設には
高い技術を持ったマスターが任されます。

 

日本で言うところの
伝統的な仕事の宮大工が似ていますね。

 

鍛鉄工房ZESTでは、
この鍛鉄を軸にものづくりをしております。