サラリーマン時代に鍛鉄に出会うまでの続きです。
自然の中でログハウスに住むことに憧れていました。
薪を割ったりしてさぁ、休日には息子をハーレーの後ろに乗せて湖に釣りに行ったりキャンプに行ったりしてさぁ、なんて。
長男も生まれて幸せ真っ盛り。
もう家を建てようと、ハウスメーカーも色々探して決め、結構話も進めていました。
自宅の表札を結婚を機に作った後しばらくして、今度は根を下ろす場所を探しはじめたわけなんです。
「これでいいの。」と。
ただ、良い土地が見つからない。
というか、本気で見つける気が無い自分から目を外らして、大事な分岐点を惰性で進めてるんで当然です。
当時の仕事は、出張に出ると1ヶ月は帰れなくなる事が多かったのですが、たまたま一時帰宅して家族三人で外出していた時、あの大災害が起きます。
3.11東日本大震災。
起きている事の状況が分からないまま、帰宅後テレビを点けると、どのチャンネルからも現実に起きている事とは信じられない光景が放送され続け、連日画面から目を離す事ができませんでした。
そして心に封印していたものが動き始めるんです。
続く…。
そして今日の鉄!
前回の道具で凹ました部分は、こんな感じに鉄を組み合わせる為でした。
鍛鉄の技法で、接合部を潰し合わせてリベット固定します。
溶接で接合してしまえば、技術も時間も全然少なく済むのですが、鍛鉄工房ZESTとしては拘りたい技術で、意匠としても好きな工法です。
なんというか、日本のものづくりや様々な技術を愚直に積み上げてきた先人達への感謝とリスペクトの気持ちで鉄叩いています。
現在制作中の門扉の一部です。