階段設置(2018)の続きです。
無事本体が設置できたら次は手摺の設置です。
工房で作っている時に手摺は完成させていませんでした。
階段の手摺は、現地が仕上がってから確実な寸法を確認後に座金を付け仕上げるようにしています。
大きいので分割で作って現地でボルト止めで組みます。
片側の手摺を付けて壁との距離を最終確認。
上からぐるっと回った階段覗いてマジマジとよくやったなぁと思ったり。(笑)
寸法が確定したら工房に戻って手摺の仕上げです。
素手で触る物の手触りは、素手で触って入念に最終確認。
この階段は鋼材を切っては、決まった寸法に溶接していく一般的な切り貼り鉄工仕事だったので、どうせなら鍛冶屋的にハンマーを使って赤く熱した鉄を叩き潰すことをどこかに入れなければという思いでした。
そんなこともあったり爪あとを残したかったりで、格子が交差する部分は全て穴を開けカシメています。
多分交差部は60箇所以上で表裏を潰すので、120箇所は鉄を潰したんだと思います。(こういったところは、派手さは無くてもつくり手としても損得とか作業効率以前の非常に大切な部分だと考えてます。今の時代特に。)
完成してから感じたことは
自分ひとりで作ったことの無い鉄の階段が作れると
【思い込んだこと】からはじまり、作れた時に達成した自信を持てたこと、
【出来ると思えば出来る】ということが大きかったです。
個人としてのキャパシティーを知るためにも大変ありがたいお仕事でした。